ゆりをよむひと

ネットで読める百合っぽい漫画などを紹介すると見せかけてただ感想を書いていく

今年度の「この百合web漫画がすごい!」はありません

毎年12月に公開していた「この百合web漫画がすごい!」について、当ブログでの企画は前回(2016年12月)のものを最後とし、今年度は更新を行わないことに致しました。
勝手に偉そうな名前付けてただけの自己満足記事でしたが、毎年たくさんの方に読んでいただけたことをとても嬉しく思っております。改めて感謝いたします。
ありがとうございました。

以下余談。

続きを読む

この百合web漫画がすごい!2017

毎年恒例となりつつある一年振りの更新。

一昨年去年に引き続き今年読んで百合だと思ったweb漫画からオススメ作品を勝手に紹介させていただきます。例によってパクリスペクト。ただし、紹介の仕方はランキングではなくカテゴリ形式です。

今回は【青春部門】【学園部門】【日常部門】【リアル部門】【コメディ部門】【ローファンタジー部門】【ハイファンタジー部門】の7部門から各2作品の計14作品+【特集】2作品を選んでみました。

選考基準、カテゴリ分け、および「それ百合では?」の基準は管理人の独断と偏見であり、必ずしも公式サイトの表記などと一致するとは限りませんのであらかじめご了承ください。

 

7oku.hatenablog.com

百合web漫画に限らず百合漫画全体が気になる方はこちら。記事投稿タイミングがモロ被りしていて笑ったので紹介させていただきます。当ブログのパクリ元です

 

 

対象:2015年11月~2016年10月頃にweb掲載された作品

・連載を開始したばかりで話数の少ない作品は除外している場合があります。

他媒体(漫画雑誌等)で連載されている作品のweb掲載版(後追い連載)は、他媒体での連載開始時期も上記期間内に含まれている場合は対象としています。

(例:『やがて君になる』『アフターアワーズ』のweb連載開始は上記期間内ですが、雑誌での連載開始はそれ以前なので対象とはしていません。でもオススメだから単行本を買って読もう!)

・Pixivや個人サイトの作品は除外しています。そちらは後日機運が高まれば(去年も一昨年も言ってた)

 

 

 

【青春部門】

中学生~高校生くらいの年齢層の少女を主人公とした漫画。

 

 

『ウィーンで歌ってみて』

フクハラマサヤ(きららベース)2016/04/30~連載中 

seiga.nicovideo.jp

「私の歌姫になってよ!」――若くして才能を認められた世界的歌手の娘・リーナと、ボカロPを名乗る日本人の少女・歌音が、音楽の都ウィーンで運命の出会いを果たす。生まれも性格も全く違う二人が音楽で惹かれあい、新しい音楽を紡ぎだす物語。

 

まんがタイムきららの公式webチャンネル・きららベース初の完全オリジナル連載。
音楽的才能を持ち、時には音楽に翻弄される二人の少女の交流と成長を描いています。初対面のリーナに対して突然「運命の人」と言い出すなど、やや強引なところのある歌音が振り回す展開かと思いきや、リーナも話が進むごとにどんどんデレていくので満更じゃなさそう。日常系のテイストを含む作品ですが、最新話では歌音の出自に迫るシリアスなストーリーが展開されています。

 

 

『イマジナリーフレンド』

佐津井隆(MAGCOMI マグコミ)2016/05/30~2016/10/05(全3話)

comic.mag-garden.co.jp

転校初日から道に迷っていた女の子・亜矢崎あゆみは、偶然にも転校先の同級生・有宮はぐみと出会う。ほっとしたのも束の間、どうやら彼女は学校に行きたくない様子で……教室に辿り着いたあゆみは、すぐにその「理由」を目の当たりにする。

 

公式サイトの紹介からも分かる通り、描かれている題材のひとつは「いじめ」。ただし、「いじめる側」「いじめられる側」という対置がこの作品においては成り立ちません。
転校生のあゆみ、いじめを受けている少女はぐみ、はぐみを庇う唯一の同級生のぞみ。三人がそれぞれの理由で誰かに期待を押し付け、誰かに依存し、そして「傷つけ合う」物語。「イマジナリーフレンド」というタイトルの意味に思い至ったとき、ぞっとするような思いになります。

 

 

 

【学園部門】

青春部門に該当する作品のうち、「学園もの」の要素を色濃く持つ漫画。

 

 

ラナンキュラスの箱庭で』

森柾みどり(GANMA!)2015/11/15~連載中

ganma.jp

親の都合で、「正統派お嬢様学校」私立鳳花女子学園に入学したTHE・平凡な女の子・松田ゆうか。入学早々トラブルに巻き込まれていた彼女は、内部進学生の女の子・賀藤礼愛に助けられるが――彼女の正体は学園の「お姫様」だった!?

 

百合の王道といえばお嬢様学校!「ごきげんよう」の世界!そして平凡女子×お嬢様!
「姫」「王子」「お茶会」等々の「これぞ」といった要素を盛りだくさんに、さらに立場の差・噂話・嫉妬といった後ろ暗い描写も取り入れて、堂々と王道に踏み込んだ作品です。「エトワール」を始めとした個性豊かなキャラクターたちも魅力のひとつ。個人的には広報部の二人推しです。
残り五話で完結予定とのことですが、最後まで楽しみつつ応援したいと思います。

 

 

『王子さまなんていらない』

はるしおん(comico)2016/07/11~連載中

www.comico.jp

「牡丹棟」「芍薬棟」の二棟を構える全寮制高校・堂環女子学園。期待に胸をふくらませていた芍薬棟の新入生・鈴白雪乃は、二棟の険悪な関係を知り戸惑っていた。そんな中、彼女は「運命のお姫様」――牡丹棟の新入生・姫咲のばらと出会う。

 

新天地での寮生活という学園ものの王道を踏まえつつ、「似て非なる花達」――「牡丹棟」「芍薬棟」という対立する二棟の存在を作品の根底とし、またストーリー展開の軸とした作品。
主人公ふたりの関係はもちろん、各棟のリーダー格二人の関係、主人公の友人とそのストーカー(!?)など、様々な面から描かれる「二棟の確執を越えた関係性」が物語を鮮やかに彩っています。
11話以降はアプリ限定での公開なので10話まで読んで気になった方は是非!

 

 

 

【日常部門】

日常生活をメインとする漫画。ほのぼのとした雰囲気を描くものが中心。

 

 

『同居人が不安定でして』

タカダフミ子(だいおうじピクシブ)2016/03/16~連載中

※雑誌掲載:『コミック電撃だいおうじ』VOL.28(2015/12/26)~連載中

comic.pixiv.net

同居人が不安定でして(1) (電撃コミックスNEXT)

同居人が不安定でして(1) (電撃コミックスNEXT)

 

絵を仕事にする引きこもりがち情緒不安定女子「不安定さん」と、会社勤めをしながら同人活動もこなす「しっかりさん」。だらしない不安定さんはしっかりさんに世話を焼かれ怒られてばかりだけれど、それでも仲良しなふたりの同居生活のお話。


近年話題になることが増えた女の子ふたりの同居漫画。本作はタイプが正反対な社会人ふたりの同居ものです。紹介文だと不安定さんの方がべったり依存しているようですが(間違っていませんが)精神面ではしっかりさんも不安定さんに依るところが大きいご様子。一体Twitterには何書いてたんですかね……。
作者・タカダフミ子先生は今年話題になった百合アンソロジー『エクレア』にも参加されています。
やっぱりそういう意識で読んでいいんですね!?

 

  

『私と彼女のお泊り映画』

安田剛助(くらげバンチ)2016/06/17~連載中

www.kurage-bunch.com

私と彼女のお泊まり映画 1 (BUNCH COMICS)

私と彼女のお泊まり映画 1 (BUNCH COMICS)

 

女子大生の小春と麻由美の日課は、週末に映画を見ること。映画に詳しい小春が選び、麻由美の家でお泊まり鑑賞会。趣味も感想も同じじゃないけれど、一緒に見る映画はいつも面白くて……そんなふたりの、のんびりお泊まりストーリー。

 

お泊りという形での疑似共同生活もの。映画をきっかけにするふたりの交流を描いています。前作『KILLER☆KILLER GIRLS!』でも仄かに百合要素を散りばめていた安田剛助先生ですが、今作は公式で「映画」と並んで「百合」がテーマのひとつになっているようです。
ちなみに安田先生のTwitterでは……。

あれ、どこか見覚えのある二人組なんですけど、付き合っ……。

 

 

 

【リアル部門】

現実社会に力点をおいた描写が中心の漫画。登場人物の年齢層が若干高め。

 

 

ハミングバード・ベイビーズ』

久住昌之朔田浩美(ふんわりジャンプ)2016/06/23~連載中

www.funwarijump.jp

「もううそつくのイヤなんです!!」――OLギタリスト・平の冴えない毎日は、ボーイッシュな貧乏ドラマーガール・ヨネとの出会いをきっかけに新しい音を奏で始める! 食べることとロックが大好きな二人のデリシャス&キュートなストーリー。

 

武道館から始まる大人のガール・ミーツ・ガール。気が滅入るようなリアルの中でロックに導かれて出会い、お互いを前にして本当の自分をさらけ出すふたりの生き生きとした姿が、スピード感あふれる展開の中で描かれています。『孤独のグルメ』で知られる久住昌之先生が原作を手掛けているだけあって、毎回臨場感たっぷりの食事シーンが出てくるところも見どころです。「百合×ロック」漫画としてはもちろんのこと、「百合×グルメ」漫画としても楽しめる一作。

 

 

『Pop Life』

南Q太(ふんわりジャンプ)2016/06/28~連載中

www.funwarijump.jp

高校生の息子を持つ漫画家・北野さくら。イベント会社に勤務する二児の母・千葉明海。子持ちシングルマザー同士のふたりと家族は、ひとつ屋根の下でシェア生活を続けていた。毎日一緒にご飯を食べて晩酌をする、平凡な家族の暮らしのお話。

 

『ふんわりジャンプ』よりもう一作品。等身大の共感コミックを持ち味とする同誌の中でも、とりわけ平凡な日常――苦労を重ねてきた二人が、「これまでの人生の中で落っことしてきたモノを拾い歩く」ような優しくあたたかな日々を描いた作品です。
特にオススメなのは週末に二人が冷蔵庫を買いに行く第6話。何気ない会話の中で「たあいのない約束」が増えていく、そんなゆるやかな時間の流れが、心に染み入るように感じられます。

 

 

 

【コメディ部門】

ここまでの部門に該当する作品のうち、コメディ的な要素を多く含む漫画。

 

 

『柚子森さん』

江島絵理(やわらかスピリッツ)2016/06/27~連載中

yawaspi.com

柚子森さん 1 (ビッグコミックススペシャル)

柚子森さん 1 (ビッグコミックススペシャル)

 

女子高生・野間みみかの世界は、小学四年生の女の子・柚子森さんと出会った瞬間に一変した。ずっと年下の女の子にどぎまぎして、目が離せなくて……この気持ちは、なんなんだろう? ヘタレJKとクールJSの繰り広げるノンストップ・コメディ。

 

連載開始当初からTwitter等で話題を集め、さらに近頃は単行本の発売をきっかけとして赤丸急上昇中のおねロリ漫画。すっきりしつつも可愛らしい絵柄と大ゴマの表情で魅せるダイナミックな展開を特徴としています。描写のバトル漫画っぽさが半端ない。前作『少女決戦オルギア』が血みどろちょい百合漫画だとしたら今作は百合のジェットコースターです。現在Web公開されている最新話付近の展開はさらに劇的なので単行本で流れを確認してから読むことをおすすめします……!

 

 

『ふたりモノローグ』

ツナミノユウ(サイコミ)2016/10/15~連載中

cycomi.com

高校二年生のひなたは気付いてしまった。隣の席のギャルが、十年前「一生親友でいよう」と誓ったきり疎遠になった幼馴染・みかげであることに! すっかり変貌したみかげの姿に戸惑っていたひなただが、一方みかげは……「元親友」ふたりのすれ違いコメディ。

 

今年の10月に連載を開始したばかりですが毎週土曜更新ですでに11話目に到達、そして11回中7回アオリ文で「心はすれ違ったまま……」と言われているすれ違いJK百合漫画。みかげの暴走っぷりとふたりのすれ違いっぷりに読んでいてニヤニヤが止まらなくなる作品です。
毎週土曜日は作者・ツナミノユウ先生のTwitter更新も密かに楽しみにしてます。

●ヤバい。

 

 

 

【ローファンタジー部門】

現実世界を舞台にファンタジー要素を取り込んだ漫画。日常ファンタジー。

 

 

『遠藤靖子は夜迷町に隠れてる』

FLOWERCHILD(WEBヤングコミック)2016/07/22~連載中

※雑誌掲載:『ヤングコミック』2016年06月号(2016/05/10)~連載中

comic.pixiv.net

貧乏苦学生・蒔岡しずえは学園のマドンナ・遠藤靖子による殺人の現場を目撃する!? 面倒事には関わるまいとしたしずえだったが、突然現れた彼女から「私の非常食になれ」と言われ……雲と雨の街・夜迷町を舞台にした不穏な同性同棲生活のはじまりはじまり。

 

シャープな絵柄と序盤の展開から想像されるような正統派シリアスファンタジー……ではなくギャグ漫画だそうです。自称殺人鬼の少女に飯で釣られてなんやかんや仲良くやっていく女の子のお話。主人公の表情が比較的硬めでクールなのでシリアスな雰囲気が醸し出されていますが、冷静に考えると思わず「なんでだよ!」とツッコんでしまいたくなる、独特な雰囲気の日常ファンタジーです。
関係ないですけど百合と吸血って相性抜群ですよね。遠藤さんとは関係ないんですけど。

 

 

猫娘症候群(かとるすしんどろーむ)』

ネコ太郎(GANMA!)2016/10/15~連載中

ganma.jp

猫娘症候群(カトルスシンドローム)とは、少女が突然「猫化」する原因不明の病。そんな「猫娘」の特徴は「高確率で女の子にドキドキする」ことで……人見知りぼっちな「猫娘」のユキと「猫たらし」の少女・りこの猫まみれハッピーライフ!

 

猫娘」という特殊な出自の影響で心を閉ざした少女が、手を差し伸べてくれた少女との交流を通じて変わっていく、そんなふたりの関係性がメインの漫画です。「猫娘」の設定が猫耳や尻尾などの外見的特徴だけでなく、内面や能力・性質として生かされている点もポイント。主人公の可愛らしさはもちろん、わらわらと猫が登場する様子は見ているだけで和みます。猫好きは特に必見。
百合とケモ要素も相性抜群ですよね。特にネコ。

 

 

【ハイファンタジー部門】

非現実世界を舞台に設定しストーリーを展開する漫画。異世界ファンタジー。

 

 

『龍宮町は海の底』

宵町めめ(コミックガム)2015/11/11~連載中

www.comicgum.com

龍宮町は海の底 1巻 (ガムコミックスプラス)

龍宮町は海の底 1巻 (ガムコミックスプラス)

 

海の底に沈んだ町「龍宮町」。まそらと澄音のふたりは、この町で中学校生活を満喫していた。学校では劇の練習をして、帰りは一緒に買い物をする、そんな平和な日常……しかし、海底都市の闇はそんな日常のすぐそばまで近付いてきていた。

 

女の子のきらきら爽やかな日常をほんのり百合風味で描く漫画……でした。最序盤は。
読み進めるごとに募っていく違和感と疑念、それはまさに作中でまそら達が感じていたものかもしれません。平穏と不穏が交錯するミステリアスな世界観に否応なく惹きつけられます。
そして、海底都市の謎と記憶に翻弄されるうちにすれ違い始めたまそらと澄音の関係……。この先のふたりがどうなってしまうのか、今後の展開に大注目の作品です。

 

 

『ご主人様と獣耳の少女メル』

伊藤ハチ(@vitamin)2016/06/13~連載中

comic.pixiv.net

施設で落ちこぼれ気味だった獣耳の少女・メルを引き取ったのは、街外れの大きなお屋敷に住む無愛想な女主人だった。何もかも初めてづくしな新しい生活の中、メルは小さな幸せを見つけていく……昔々、獣人と人間が共に暮らしていた頃のお話。

 

元々はTwitter発のおねロリケモ百合漫画です。1話完結型連作のストーリー展開となり、さらにこれまで明かされていなかった(と思う)作中世界観や獣耳の少女・メルの生い立ちについても触れられているので、すでに知っていたという方でも改めて楽しむことが出来るはず。
すでに様々な商業媒体で活躍されている伊藤ハチ先生ですが、本作の単行本化も来年1月に予定されているようです。今後の活躍にも期待大!

 

 

 

【特集:今年の新人賞】

近年ではWeb公開した漫画がきっかけで商業デビューしたという漫画家の方も少なくありません。しかしそれでも、依然として「新人賞」という形態が漫画家デビューの登竜門であることは間違いないでしょう。このブログで過去に紹介した漫画の中でも、たとえば『ななしのアステリズム』はフレッシュガンガン読者投票第1位となったのが連載のきっかけでした。「今後どんな作品が登場するか?」を占う意味でも、新人賞の受賞作には注目していきたいところです。ここまで前置き。

ということで、今年Web媒体の新人賞(あるいはそれに準ずるもの)を受賞した漫画作品の中から管理人が個人的に「それ百合では?」と思ってしまったものを2作品ご紹介。

あらすじ・講評等は各サイトで詳しく出ているのでそちらを御覧ください……。

 

 

『小さな小さな魔法使い』

よしだひでゆき(第7回メテオ・ポラリス彗星賞 佳作)

comic-meteor.jp

 

 

『三浦さんのともだち観察ノート』

 灯(2016年7月期 月例マグコミマンガ大賞 期待賞)
※下記リンク先「過去の結果発表」から「2016年7月期」

comic.mag-garden.co.jp

 

 

 

【過去に当ブログで紹介した作品】

◆連載継続中の作品

’『ななしのアステリズム』
http://www.ganganonline.com/comic/nanashino/

『買い食いハラペコラ
http://seiga.nicovideo.jp/comic/16423?track=verticalwatch_cminfo3

『ときめく気分』(休止中)
http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=4414

 

◆今年連載を終了した作品(日付は最終更新日)

『道割草物語』(2016/01/06)
http://comic-meteor.jp/michiwari/

『乙女のてにをは』(2016/01/27)
http://yawaspi.com/teniwoha/

『オンリー☆ユー ~あなたと私の二人ぼっち計画~』(2016/03/03)
https://comic.pixiv.net/works/1545

『みわくのあくま』(2016/08/18)
(公式サイトリンク切れ)

『星屑ネバーランドガーデン』(2016/11/24)
https://comic.pixiv.net/works/1527 

 


 

Web漫画という形態の浸透、そして百合漫画業界の規模拡大に伴い、百合web漫画というカテゴリに含まれる作品の数も増加傾向にあるようです。今年1年で管理人がチェックした百合web漫画の件数は45件。去年は30件だったので1.5倍になっています。(ただし百合かどうかの判定はだいぶ雑)

『私と彼女のお泊り映画』『柚子森さん』など、web掲載から始まって単行本化される作品も多くなり、SNSや各種メディアで百合web漫画の話題を見かけることも珍しくなくなりました。これから先も、百合web漫画界がさらなる盛り上がりを見せてくれることに期待したいと思います。

来年も良き百合web漫画に出会えますように!

 

 

ご意見ご感想等あればTwitter(@G_chocolat)にどうぞ

 

 

この百合web漫画がすごい!2016

この記事は、百合 Advent Calendar 2015 12日目の記事です。

タイトルが「2016」なのは元ネタ仕様。

 

去年に引き続き今年読んだweb漫画からオススメ作品を勝手にピックアップしてみました。いろんなものをパクリスペクトした企画です。

「これ百合漫画だ!」という判断基準は管理人の独断と偏見によりますのであらかじめご了承ください。

前回はランキング形式でしたが、一口に「百合漫画」と言ってもジャンルは多種多様、それらを統一してランク付けするのは難しい……という管理人の都合により今回はランキングなしのカテゴリ別ピックアップ形式にしています。

「青春部門」「日常部門」「リアル部門」「ファンタジー部門から各2作品、計8作品を選んでみました。カテゴリ分けは管理人基準なので、各公式サイトの記述とは異なる場合があります。

またこれらとは別に、「百合って呼ぶと大いに異論がありそうだけどこういう作品で百合を感じることもあるよね」という作品などをピックアップした特集を設けております。

なお、Pixivや個人サイトの作品は除外しています。そちらは後日気が向いたら……(去年も言ってた)

 

対象:2014年12月~2015年11月頃にweb掲載された漫画

連載については連載期間のほとんどが2015年内であれば対象としています

 

 

 

 

<青春部門

主に学園を舞台とした、中学生~高校生くらいが主人公の漫画。恋愛描写の比重は作品ごとに大きく異なる。シリアスで切ない話が好きな人向け。

 

『黒い白鳥』吉谷光平/春(ジャンプ+)2015/07/05

plus.shonenjump.com

一瞬の輝きで人々を魅了する美のスポーツ、「飛び込み」。

全国トップクラスの飛び込み選手・さおりは、真っ白な肌で美しく飛ぶ自分を「白鳥」と誇っていた。

そんな彼女は、技術も美しさも自分に及ばない友人・アッコのことを見下していたが……。 

 

「えっ『ジャンプ』で百合?」と驚いた方もいるかもしれません。『ジャンプ』の特色である少年漫画の王道要素、これを少女二人の関係の中で見事に描き切った作品です。

「白」と「黒」のコントラストの鮮やかさ、そして飛び込みシーンを中心とした大胆な構図が、読む人を圧倒しながらも惹きつけます。読めば読むほど王道少年漫画、そして百合。

「白と黒の2人の少女を巡る意地と輝きと友情の行方。」という公式紹介文には、いち漫画好きとしても百合好きとしても、魅了されないわけにはいきませんでした。

 

 

『ななしのアステリズム』小林キナ(ガンガンONLINE)2015/06/25~

www.ganganonline.com

主人公・白鳥が親友二人に隠しているのは、三人の友情を壊しかねない恋心。

だから私は、この気持ちを隠し続ける――そう誓っていた矢先、思いがけない光景に出くわして知ってしまった、好きな人の「秘密」とは……!?

 

去年のランキングでもご紹介した話題作『ななしのアステリズム』が今年6月から連載スタート。「次にくるマンガ大賞」にもノミネートされた、今一番注目されているweb漫画のひとつです。

読み切り(内容は連載第1話と同じです)時点から切ない展開が人気だった本作ですが、連載版はさらに続きが気になって仕方ない展開の連続です。特に現在最新公開中の第7話!そうきたか!

ネタバレになるので多くは語れませんが、様々な要因で揺れ動き迷いながらも「自分の気持ち」と向き合い大切にしようとする白鳥たちの姿は、切なくも魅力的に輝いています。

 

 

 

<日常部門

女の子たちの日常生活をテーマにしている漫画。公式での恋愛描写はないものが多い。ほのぼのした話が好きな人向け。

 

『オンリー☆ユー ~あなたと私の二人ぼっち計画~』めきめき(@vitamin)2015/05/13~

comic-walker.com

この春から女子高に入学し、薔薇色の新生活への期待に胸を膨らませる女の子・都島知多子。しかし入学早々、対人能力が低い「ひとりぼっち特待生」に認定されてしまった彼女は、初対面の女の子・城東よしやと「5m以上離れられない共同生活」を送ることに……!?

 

まずこの設定を女の子同士でやってくれたことに賞賛と感謝の意を表したいです。

知多子もよしやも「ひとりぼっち特待生」だけあって自分の行動に自信が持てず、何か起こるたび相手に嫌われたんじゃないかと心配してばかり。ふたりとも過去には友達関係でつらい出来事もあった様子。

そんなふたりが心の距離を縮めていく様子を、可愛らしくハートフルに描いた作品です。果たして、よしやが知多子の名前を直接呼ぶ日はいつ訪れるのか……!?

9月で更新が止まっていますが、来年には単行本の予定もあるようなので今後の展開に期待!

 

 

『星屑ネバーランドガーデン』木野咲カズラ(@vitamin)2015/03/21~

comic-walker.com

人見知りな性格の女の子・弓月は高校入学を機に豪華な女子寮で念願のひとり暮らしをスタート!……するはずだったのに、手違いにより廃寮寸前・相部屋前提の「永遠(ネバーランド)寮」へ入ることに。

人見知りに加えてとある「秘密」を抱えた弓月は、無事に寮生活を送ることができるのか!?

 

初めて親元を離れての生活、古びた女子寮、そして個性豊かな寮生たち。時に迷い悩みつつも、ゆるやかでマイペースな交流を通して成長していく弓月と周囲の子たちの姿には、ほっと心が温まります。

百合的なポイントとしては、新しく出会った一年生ふたりは勿論、二年生・三年生コンビがそれぞれ相部屋で、お互いがお互いの良き理解者であることも見逃せません。三年生コンビがカップル扱いされて(モブの子に)「妄想が捗る~♡」なんて言われてるシーンもあったり。

登場人物ひとりひとりに優しさと愛を感じる、安心して読めるほのぼの日常漫画です。

 

 

 

<リアル部門

現実社会寄りの描写が中心の漫画。恋愛描写は多め。社会人・大人の百合好き向け。

 

『おいしいかおり』ウオズミアミ(マッグガーデンコミックオンライン)2014/11/25~2015/09/25

おいしいかおり/ウオズミアミ - マッグガーデンコミックオンライン

薫と朔のふたりは、同棲生活を始めて一か月になったばかりの女性カップル。いつもハイテンションな薫と怒りっぽい性格の朔は、騒がしくも幸せな日々を過ごしていた。

そんな暮らしを彩るのが、薫の得意なスパイス料理――さあ、おいしいかおりを召し上がれ!

 

リアル寄りの百合作品には「レズビアン」がテーマの一部となっているものがありますが、この作品もそのひとつ。第8話では、薫の母の来訪からカムアウトを巡る問題に切りこんでいます。

一方、毎話登場する様々なスパイスと料理は、作品全体にあたたかさをもたらしています。料理と物語との絡ませ方も自然で、料理漫画としても楽しめる。登場する料理はなんとレシピつきです。

ふたりの生活は甘々で時々スパイシー。まさにほどよくスパイスの効いた作品です。

現在web上では第1話のみ公開中ですが、単行本発売済みなので気になった方はそちらから!

 

 

『ときめく気分』ssamba(comico)2014/12/11~

www.comico.jp

才色兼備で噂の絶えない経営学部のクイーン・由紀と、ごく普通の大学生・リア。同じ学部に所属しているものの特に関わりがなく、まるで違う世界の人だと思っていたふたりが、思いもよらぬきっかけで知り合うことになり……。

 

2014年末からほぼ毎週連載を続け現在50話を迎えた長編漫画。由紀とリアが出会うところから始まり、お互いのことを知りながら仲を深めていく様子が丁寧に描かれています。

そして気になる現在のふたりの関係は…………最初の数話で雰囲気が合うと感じたら、とりあえず27話まで読んでください!そして39話まで読んでください!期待を裏切らない展開が待っているはず。

100話前後を予定しているというストーリーはまだ折り返し地点。これからの展開が楽しみです!

一部に男性との恋愛描写が含まれるので、苦手な方は念のためご注意ください。

 

 

 

<ファンタジー部門

ファンタジーの要素を主題として取り入れた漫画。

 

『みわくのあくま』もけお(クロフネ百)2015/03/19~

comic.pixiv.net

悪魔に憑りつかれたせいであらゆる生き物からモテモテの女の子・世志子ちゃん。素朴で健気な女の子・純もまた彼女に惹かれ、思い切って告白するものの、「悪魔のせい」だからと一蹴されてしまう。

そこで純が取った行動は――「悪魔がいなくなったら、この気持ちが本当かどうかわかるじゃろ?」

 

とにかく世界観がハチャメチャです。理不尽なくらいモテモテになってしまった世志子ちゃんは、学校ではひっきりなしに告白され、街を歩けば園児に囲まれ、川沿いを歩けば鯉が群がる。これが可愛さ大爆発の絵柄やハイテンション・ハイテンポな展開と見事にマッチしています。

そして物語の主軸は、「本当の気持ち」を確かめようとする純ちゃんと、次第に心を開いていく世志子ちゃんとのハートフルな交流。その健気で一生懸命な姿に、自然とふたりを応援したくなります。

一度ハマればたちまちやみつきになる、不思議な魅力のある作品です。

 

 

『花落としのいつか』浅見ヒッポ(アルファポリス)2015/03/27~2015/05/22

www.alphapolis.co.jp

身体に花を咲かせる体質の人間、「花人」。中学二年生の知香は、気弱で苛められがちな「花人」の親友・麻佑子の世話を焼きつつも、彼女の「花」と笑顔をきれいだと思っていた。

しかし、ある出来事をきっかけに、麻佑子の「花」とふたりの関係に異変が……。

 

王道な青春ものに「花人」というファンタジー要素を違和感なく取り入れた作品。思春期の女の子たちの不安定さが、「花」を通した巧みな描写の中で現れています。

「『麻佑子の花』が好きで、少し嫌い」だという知香、そんな彼女が初めて「麻佑子の花」の咲く様子を間近に見て思うこと、そして「麻佑子の花」が咲く理由……細やかな表現が形作る繊細なストーリーは、言葉にするのももどかしく切なく、しかし最後には晴れ晴れとした爽やかさを感じさせてくれます。

この世界観でもっとお話が読みたい!と思わせてくれる、友情百合好きにオススメの漫画です。

 

 

 

 <特集1:これ百合?部門> 

「百合」という概念が広く知られるに従って、「ある作品が百合かどうか」が議論になる機会も増えてきたように思います。最近だと某映画放送後のTLが「百合だ」「百合じゃない」で埋まってたり……。

ということで、この部門では「百合漫画と呼ぶと大いに異論がありそう(でも百合を感じる人はゼロじゃないはず)」な2作品をピックアップしました。なお管理人は百合を感じてしまった側です。

「憎らしくて、でも憧れていた彼女」「私の心に爪跡を残した彼女」「あるときにふと思い出すであろう彼女のこと」みたいな感覚にどうしようもなく「百合」を感じてしまうめんどくさい人向け。

敢えて紹介文は付けていませんので、読んだままに感じて頂ければ!

これも管理人主観ですが、百合かどうかはともかく、漫画としての面白さは確かだと思います。

 

ファムファタルと昼食を』藤沢もやし(第1回ハツキス新人マンガ賞:大賞)2015/02/27

md-fp.jp

 

『エロチカ』あいうちしほ(第25回イブニング新人賞:優秀賞)2015/03/04

www.moae.jp

 

 

 

<特集2:百合×グルメ部門

昨今の漫画界は空前のグルメブームを迎えています。多分。

主人公が料理をする漫画は勿論ですが、「ひとり飯」や「食べ歩き」をテーマにした、所謂「食マンガ」が流行しているのも興味深いところ。「食べること」自体が注目されていると言っても良いでしょう。

ならば、百合でグルメな漫画にも、大いに需要があるのではないか!?

ということでこの部門では、女の子の「ふたり飯」な漫画を1作品ご紹介します。

 

『買い食いハラペコラ藤こよみ(月刊のアクション)2015/05/27~

seiga.nicovideo.jp

放課後ふたりで何食べる? 一緒に食べるともっと美味しい!

食いしん坊な女子高生・あーこ&トンちゃんの放課後買い食い食べ歩きのお話。

 

美味しいものを美味しそうに食べる女の子の可愛らしさが作品全体にあふれています。気心知れたふたりのテンポの良いやり取り、そして清々しいほどの食べっぷりは、読んでいるだけでも気持ちが良いものです。言わずもがなですが、深夜以外に読むのがオススメ。

……ところでこの二人、どういう経緯で知り合ったんでしょうね。制服も違うし、食いしん坊なことを除けばタイプも違うし、私服で会うのは10話目が初めてで……?

という、百合的に妄想捗るポイントも備えた(?)、楽しい「ふたり飯」漫画です。

 

 

 

 web連載開始時から話題だった人気作『ストレッチ』がついに最終話を迎えたのが今年の8月6日。ちょうど昨日(12月11日)には最終巻となる第4巻が発売されました。

連載の終了自体は非常に惜しまれるところですが、web連載という形式の漫画が約二年間に渡って継続し、そして単行本も発売されたという点については喜ばしいことと言えるでしょう。

去年の記事では「百合漫画の長期連載の少なさ」について少し触れましたが、今年は『ななしのアステリズム』や(厳密には去年ですが)『ときめく気分』、紹介しきれなかったものでは『マーメイド・ラヴァーズ』や『少女決戦オルギア』のように、web上での長期連載が期待される作品が続々と登場しました。『姫のためなら死ねる』や『篠崎さん気をオタしかに!』はすでに三年以上の連載を継続中。「百合web漫画」という形式自体が広く認知され、Twitter等で話題になることも増えてきました。

今後もこの勢いに乗って、新しい百合web漫画が誕生することに期待しつつ、管理人も微力ながら応援していきたいと思います。

来年も良き百合web漫画に出会えますように!

 

 

この百合web漫画がすごい!2015

2014年もそろそろ終わりなので、管理人が今年読んだweb漫画からオススメ作品を勝手にランク付け+ピックアップしてみました。いろんなものをリスペクトした企画です。

ランキング、および「これ百合だ!」の基準は管理人の独断と偏見によりますのでご了承ください。

Pixivや個人サイトの作品は除外して、webコミック誌上の作品から選んでいます。

Pixiv内でのランキングは後日やる気になったら。

 

対象:以下のどちらかにあてはまるweb漫画

・2014年にweb掲載またはweb連載開始した漫画

・2014年12月現在、web上で全体の半分くらい読める漫画

 

 

 

 

 

第5位 『道割草物語』武川慎(COMICメテオ)2014/09/24~

傾向:近未来日常もの・流血描写を含む

人間が消え廃墟となった街で生きる吸血鬼たちのお話。

「アフターホロコースト百合ヴァンパイア日常もの」という要素盛り沢山な作品ですが、まず見入ってしまうのは背景の美しさ。細部まで描き込まれた廃墟が静的な世界観を形作っています。そして、そこを舞台に繰り広げられる吸血鬼たちの微笑ましい日常生活と、甘美で官能的な吸血シーン。彼女たちの過去や世界の状況が少しずつ明かされてきて、これからがますます楽しみな作品です。

 

 

第4位 『乙女のてにをは』るなツー(やわらかスピリッツ)2014/05/15~

傾向:レトロほのぼの学園もの・オムニバス形式

女の子の女の子女の子した日常風景をゆるやかに切り取った、昭和レトロなオムニバス漫画。丁寧な絵とテンポのよいお話、そして爽やかに可愛く懐かしい、ほっと一息つけるような雰囲気が魅力的です。

お話ごとに百合っぽさのばらつきはありますが、オムニバスなのでどこから読んでも大丈夫。三つ編みの話(第5話)と、身長差の話(第11話)が管理人のオススメです。ちなみに、一応男性がメインで出てくる話もあります(第2話・第4話)。

 

 

第3位 『少女終末旅行』つくみず(くらげバンチ)2014/02/21~

傾向:終末日常もの 

終末世界でふたりぼっちになったちぃ(ちーちゃん)とユーリ(ユー)の「日常」のお話。「道割草物語」と似た世界観ですが、こちらはより仄暗さが前面に出ています。食料には乏しく、明日は見えず、目の前には廃墟が広がるばかり。それでもふたりはのんびりと、あてもなく旅を続けます。そんなアンバランスな切なさと、ふたりの淡々とした、それでいて心地良いやりとりが見所です。

 

 

第2位 『花と嘘とマコト』あさの(Champion タップ!)2014/06/26~2014/12/11

傾向:ダウナー青春もの

死んだはずの「マコト」と「私」が過ごす、ひと夏の物語。

ふたりがアパートで暮らす日常風景を描きながら、「マコト」の真実が少しずつ明かされていきます。彼女の世話をしながら、「私のこと思い出してきたか?」と呼びかける「私」。少しずつ滅びに近づいていく「マコト」。彼女たちの関係は、「私」の目的は、そして、その先に待っているものは……。

今月11日に最終回を迎えたばかりの、切なく悲しい物語です。

 

 

第1位 『ななしのアステリズム』小林キナ(ガンガンONLINE)2014/08/28

傾向:切ない青春もの

ネット上でも大反響を呼び、フレッシュガンガン読者投票で堂々1位に輝いた青春百合ラブストーリー。

主人公「白鳥」が仲良しの友達「琴岡」「鷲尾」の二人に隠しているのは、三人の友情を壊しかねない恋心。だから私は、この気持ちを隠し続ける――そう誓っていたのに、白鳥はとんでもない光景に出くわしてしまいます。

友情と恋の間で揺れ動く心、切なく甘酸っぱい想いを鮮やかに描き切った、王道百合漫画です。小林キナ先生には今後も大注目!

 

 

 

 

ピックアップ:百合web四コマ漫画

「女の子たちの日常四コマ」はたくさんあるのですが、そのなかでも管理人が「これ百合四コマ漫画だ!」と感じた作品をやっぱり独断と偏見でピックアップしました。四コマ好きな方、ほのぼの百合好きな方は勿論、四コマ漫画にちょっと手が出しにくいと思っていた方も、まずは手軽にweb四コマから読んでみるのはいかがでしょう?

 

『カフェオレとサンドイッチ』菊地 弥(4KOMAPARTY)2013/12/18~2014/09/22

クラスの人気者・日那谷さんと、彼女をストー……もとい視線を送り続けていた紅月さんを中心とした学園ほのぼのストーリー。「大好きなのは日那谷さん」とプロフィールでも言い切られた紅月さんのストレートな愛情表現に、日那谷さんはドキドキしつつも仲良くなれて嬉しい様子。4KOMAPARTYの更新停止に伴い終了してしまいましたが、機会があれば是非とも続きが読みたい作品です。

 

 

『ゾンビが出たので学校休み。』むうりあん(まんがライフWIN)2014/02/03~

世界がゾンビだらけになり、逃げ遅れ秋葉原に閉じ込められた女子高生四人組の、意外とまったりなサバイバル四コマ漫画。自称女騎士アイリスさんとレディこと桃子さんの関係や、現在公開中の最新話ではふたりで孤立し「覚悟はいいね」「……うん」と言葉を交わすマリカと美鈴など、百合的にもポイント多数の作品です。

 

 

 

 

今年9月に完結し話題になった『フラグタイム』をはじめ、web連載という形態の百合漫画も増えてきました。『姫のためなら死ねる』『ストレッチ』『篠崎さん気をオタしかに!』などは2013年以前からweb連載を継続しています。また、2013年後期ごろから連載を開始した漫画に注目してみると、『道割草物語』『花と嘘とマコト』『きのこ人間の結婚』など、ファンタジー要素の強いもの、今までの商業百合漫画ではあまり見られない設定を活かしたものが目立ちます。

「長期連載作品の少なさ」「作品テーマの多様性」という問題は商業百合漫画の成功と関連して頻繁に語られることですが、web漫画という形態がこの問題を解決するひとつの糸口になれば、と思います。

 

来年も良き百合web漫画に出会えますように!

 

 

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Webサイトで読める百合漫画(+百合イラスト)を中心に紹介していくブログです。

 

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